2025/02/16
ある森の奥深く、なめこのピロンは特に静かな日を過ごしていました。でもその日はちょっと違っていました。大きな雨の後、森中の植物たちが何か騒いでいるのです。
「大ニュースだよ!」と葉っぱたちがざわざわ。どうやら森の中に新しいきのこ王子が現れたとか。でもその「王子」は、自分が森の他の植物たちと仲良くなる自信がないらしく、隅っこでしょんぼりしているという話。私は早速その王子の元へ。
その王子は、なんと、ピンク色の輝く珍しいきのこ!でも、「僕なんか、この森に馴染むことなんてできないよ」と嘆いているではありませんか。ピロンは「お互い、森の中でできることを活かしてみたら、みんな喜んでくれるよ」と提案すると、王子は目を輝かせ、歌を歌い始めたんです。その歌声がとにかく素晴らしくて、森中の動物や植物が集まってきました。
結局、王子の歌は大人気になり、森の新しい名物に。「特別だから、価値があるんだよ」と教えてあげられて、ピロン嬉しくなったそう。